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cTraderのカスタムインジケーターや自動売買プログラム(cBot)を開発する場合、コンパイル(コードを実行可能な形式に変換するプロセス)とビルド(プログラムを実行可能な形式に組み立てるプロセス)が重要です。
以下は、cTraderでのコンパイルとビルドに関する基本的な情報です
- cTraderのカスタムインジケーターやcBotを開発するには、cTrader Developer Network(cTDN)にアクセスし、cAlgo用の開発環境をセットアップする必要があります。
- カスタムインジケーターやcBotを開発するためにC#プログラミング言語を使用します。cAlgo環境内でC#コードを記述します。
- コンパイルは、C#コードを実行可能な形式に変換するプロセスです。cAlgoは、C#コードをコンパイルするためのビルトインツールを提供しています。コードを修正し保存した後、自動的にコンパイルが実行されます。
- コンパイル時にエラーチェックが実行され、コード内の構文エラーや論理エラーが検出されます。エラーメッセージはエラーを特定し、修正するのに役立ちます。
- ビルドは、コンパイルされたプログラムを実行可能な形式に組み立てるプロセスです。cTraderはビルドプロセスを自動的に処理します。
- プログラムがビルドされた後、デバッグモードでテストできます。デバッグツールを使用してプログラムの実行中に変数の値を監視し、問題を特定できます。
- プログラムが正常にコンパイルおよびビルドされたら、cTraderのトレードプラットフォームにカスタムインジケーターやcBotをデプロイできます。ブローカーアカウントに接続し、トレードを開始できます。
- プログラムのバージョン管理は重要です。新しいリリースや修正があるたびに、コードのバージョンを管理し、以前のバージョンとの差分を追跡します。
以下に、それらの主要な違いを示します
1. プログラミング言語
- MT4: MT4のカスタムインジケーターやExpert Advisor(EA)はMQL4言語を使用して開発されます。
2. コンパイル
- MT4: MQL4コードは`.mq4`という拡張子のファイルに保存され、MetaEditorと呼ばれる統合開発環境(IDE)を使用してコンパイルされます。コンパイルにより、ソースコードがバイナリ形式の`.ex4`ファイルに変換されます。
3. ビルド
- MT4: MT4のコンパイルとビルドプロセスは、MetaEditor内で一括して行われます。コンパイルとビルドは通常同時に実行され、バイナリファイルが生成されます。
1. プログラミング言語
- cTrader: cTraderのカスタムインジケーターやcBotはC#プログラミング言語を使用して開発されます。
2. コンパイル
- cTraderC#コードはcAlgoと呼ばれる統合開発環境(IDE)を使用してコンパイルされます。C#コードは`.algo`ファイルに保存され、コンパイルにより実行可能なバイナリファイルに変換されます。
3. ビルド
- cTrader: cAlgo環境において、コンパイルとビルドはほぼ同じプロセスで行われます。コードの変更や保存が行われた際に、cAlgoが自動的にコンパイルとビルドを実行します。
主な違いは、プログラミング言語と開発環境の違いです。MT4ではMQL4言語とMetaEditorが使用され、コンパイルとビルドは一体のプロセスで行われます。一方、cTraderではC#言語とcAlgo IDEが使用され、コンパイルとビルドは自動的に実行されるプロセスですが、コンパイルとビルドの操作を明示的に分けることもできます。